第5回 指定都市安全・安心まちづくりプロジェクト会議 議事要旨

1.日時
  平成19年8月24日(火) 午後2時〜4時
   
2.場所
  指定都市市長会事務局 会議室(市政会館6階)
   


3.出席者
  今井和隆(座長:横浜市)、大崎茂己(札幌市)、伏見俊一(仙台市)、矢島達也(さいたま市)、蜂谷守(千葉市)、有山務(川崎市)、宮本康明(新潟市)、小野田清(静岡市)、宮下博(浜松市)、山田真(京都市)、馬場正和(大阪市)、安福真敏(堺市)、岩浪和昌(神戸市)、木下秀雄(北九州市)
谷口正和、西村崇、南條正樹(指定都市市長会事務局)
樋村恭一、土居洋平(地域交流センター)
   
4.議事要旨
     今回の会議では、安全・安心まちづくりに係る各市の取組事例の取扱いについて意見交換を行うとともに、これまでのプロジェクトの検討内容を確認し、安全・安心まちづくりを進めるうえで、必要とされる制度改革について検討を行った。
     
(1)安全・安心まちづくりに係る取組事例の取扱いについて
   安全・安心まちづくりに係る知見の共有化を図り、連携を深めるため、各市の事例をとりまとめることが必要とされたが、各市の取組みを網羅的に把握することは難しいため、事例集では、各市1事例を紹介することを確認した。
     
  ○各市の主な意見
 
(堺市)
 各市1事例の場合、体系的なものにならない可能性がある。事例集が各市の紹介なのか、各市の事例を(子どもの安全対策や繁華街対策などの)分野ごとに集約し、体系的に紹介するものなのか、明確にしておくべきでは。

(仙台市)
 各市の事例はなるべく知りたい。ただ、全ての事例を事例集に掲載するのは難しいだろうから、1市1事例を掲載するやり方でよいのではないか。

(北九州市)
 事例はいろいろ参考になる。各市ともに財政状況が厳しいと思うが、事業廃止という場合も十分に考えられる。限られた財源で効率的に事業を行うためには知恵が必要であり、事例集は作成すべきである。全ての掲載は無理でも、地域の特色を生かした特徴的な事例は参考になる。
 また、報告書本体に、細かい事例の掲載も検討されてきたが、全ての項目について、理想的な事例が実際にあるとは限らず、地域的な事情を考えると、網羅的に掲載することは難しいかもしれない。

(神戸市)
 体系的に事例を集めるのは困難である。できる範囲ということで、1市1事例の事例集でも十分に参考になる。

(さいたま市)
 事例集は、公になる資料であるため、各市がひとつ、しっかりした事例を出して掲載されるということで十分ではないか。

(静岡市)
 市民が中心となって協働で行っている先進事例もある。そうした事例も盛り込むべきでは。

(千葉市)
 公に出すものとして、網羅的に各市の取組みを紹介することは難しい面もあると思う。事例を絞ったうえで、各市ひとつの事例を掲載するというやり方しかないと考える。

     
(2)「安全・安心まちづくりに関する制度改革」について
     第28次地方制度調査会等に基づく国と地方の役割分担を参考に、「防犯」に関する制度改革について提言するため、地域防犯への支援のあり方と警察業務の取扱いについて意見交換を行った。
  ○各市の主な意見
    (札幌市)
 役割分担として、地域住民の自主防犯活動の支援は、市町村が相応しいというのは理解できるが、交通警察の権限は、道路行政とも関係しており、一概に市町村が相応しいとは限らない。この部分については、より慎重な議論が必要では。

(神戸市)
 防犯協会や防犯連絡所が組織化され、警察も地域防犯に取り組んでいる。

(京都市)
 警察は、現実に発生した犯罪の捜査・逮捕と同様のパターンの犯罪の再発防止が根幹業務で、それ以外は周辺業務と考えている。地域防犯は周辺業務であり、警察の姿勢としては、周辺業務にそれほど人が割けないため、市町村が支援しており、市町村がその業務を受けてもよいのではないか。

(神戸市)
 市が防犯を担うとして前面に出た場合、かえって地域住民の自主的な活動を妨げる懸念もある。市が積極的に関わるということには、良い面も悪い面もあるため、地域の自主性を活かすならば、市としての支援の方法を工夫する必要がある。

(大阪市)
 地域の自主防犯活動の支援は、警察よりも自治体の方がノウハウを持っている。行政の中にも「防犯は警察」という意識があるが、地域との協働、地域のコーディネートなどは、行政が日常的にやっていることであり、防犯についても行政が担うのが相応しい。

(札幌市)
 現在の主流は、住民自治を基本としており、行政はその支援を行うべき。ただし、以前に比べれば警察も柔軟になっており、地域や行政との連携も進んでいる。

(北九州市)
 交通警察の議論は、これまで検討していない。市民参加の安全・安心まちづくりの推進や繁華街・歓楽街対策とは少し次元の異なる話ではないのか。

(千葉市)
 検討内容と政策提言が関係しているほうが望ましい。例えば、「市民参加による安全・安心まちづくり」では、かなり網羅的に検討を行った。この結果を参考に、役割分担を体系的にとりまとめるという方法もあるのではないか。交通安全というよりも、防犯等を中心にした制度設計をすべき。

(横浜市)
 防災の面では国の法令があるが、防犯の面では役割分担の法令がない。その部分を明らかにすべき。

(北九州市)
 北九州市では、新市長のもとでも暴力団対策に力を入れている。そのためには、警察の力も必要である。合意が困難かもしれないが、交通関係の議論が出てくるのであれば、暴力団対策の提案も盛り込んで頂きたい。

   
(了)